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国際 - 2007年9月09日

APEC、骨抜き気候変動対策に合意

温室ガス排出量努力希望目標値
 ジョン・ハワード連邦首相は、APECで採択する予定で、環境保護団体から批判を受けている「気候変動対策シドニー宣言」を大言壮語していたが、21か国のAPEC出席国家指導者は、それさえ骨抜きにし、希望目標値の達成に向けて努力するよう努めるといった体の宣言に同意した。しかし、各国指導者は、2012年に京都議定書が失効した後には国連主導の気候変動対策を建てることを支持している。ハワード豪首相は、先進国では、ブッシュ米大統領と並んで京都議定書批准を拒否し続けており、APEC指導者サミットに向けて努力希望目標値を打ち出すことで内外の信頼性を高めるつもりでいた。「シドニー宣言」の文言は政府省庁の官僚が何か月かかけてまとめ上げてきたものだが、9月8日午後のシドニー・オペラハウスでの会議の休憩中に宣言支持が決まった。リーダーシップの弱さや目標値同意に失敗した場合のことを怖れたハワード首相は、警備の厳しいオペラハウスのフォーコートに写真家とカメラ・クルーのみを集め、用意した声明文を朗読した。「気候研究所」のジョン・コナー所長は、「シドニー宣言の骨抜きにされた文言は、拘束力を伴う京都議定書が、気候変動対策としては依然として最善であることが証明された。オーストラリアやアメリカは京都議定書に代わる声明を出そうとしているが、この問題で傍観を決め込んでいるのは、先進国では米豪2か国だけだ」と語っている。グリーンピースのスポークスウーマンは、宣言を「気候変動対策シドニー共同逸脱」と呼ぶべきだとして、「先進国に対して何の拘束力も持たない、努力を期待する希望目標値しかないのでは、世界は既に大問題に直面している」と語った。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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