写真家、画廊を取り調べ
5月22日、シドニー市内東部のパディントンにあるロズリン・オクスリー9ギャラリーで開かれる予定だった写真展が警察の命令で中止された。
写真展は、写真家ビル・ヘンソン氏の作品を集めたもので、12歳から13歳の女子の裸体を被写体にしており、胸をはだけた少女が股間だけを手で隠している映像なども含まれており、被写体の女子もオープニングに招待されていた。児童保護グループは、作品を「児童ポルノ」と呼び、写真展を非難したが、芸術家、画廊支援者は、オープニング前に警察が閉鎖命令を出したことを「検閲」と非難している。画廊は一般からの圧力でオープニング直前に中止を決定したが、警察は、「捜査上必要がある限り、写真展は閉鎖する」と発表しており、刑事事件として捜査を進める前に、被写体になった少女から事情聴取するとしている。調べに当たっているローズ・ベイ警察署のアラン・シカード警視は、「写真家と画廊所有者とは話し合った。その結果、捜査が済むまで写真展を中止することに同意があった。警察はこの問題を豪通信メディア管理局(ACMA)に照会した」と語っている。
画廊スポークスウーマンは、「誰でも自分の意見を持つ権利がある。作品は美しい芸術作品だ」と語っている。一方、児童性虐待防止グループ「ブレーブハーツ」設立者のヘティ・ジョンストン氏は、「ヘンソン氏と画廊を処罰すべきだ。これらの作品は明らかに児童搾取であり、犯罪行為であり、処罰の対象だ。明らかに違法な児童ポルノ画像だ。芸術ではない。犯罪だ。処罰を要求する」と語っている。しかし、事情を知らずにオープニングに駆けつけたシドニー大学のアン・イライアス美術先任講師は、「これは表現の自由の侵害であり、許し難い行為だ」と批判している。リン・アリソン民主党党首は、「児童の性商品化の問題と芸術表現の間で簡単に片づけることのできない部分がある」と語っている。ラッド連邦首相までが論争に参加し、「写真は芸術価値のない忌まわしい映像だ」と芸術批評している。(AAP)