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社会 - 2008年5月17日

軍用跡地のカンガルー抹殺決定

世界中の抗議も効果なし
 キャンベラの国防省海軍用地には、現役時代から400頭のカンガルーが棲みついていたが、軍施設が移転した跡地の自然を破壊するという理由で、カンガルーをよそに移すか、全頭抹殺するかという選択肢を検討していたACT政府は、「コストがかかりすぎる、野生動物は新しい土地に適応が難しい」などとして、全頭捕殺処分を決めた。そのニュースが世界に報道され、動物愛護家だけでなく、日本からは「捕鯨を残酷として反対しながら、自分たちは簡単にカンガルーを殺す偽善者」という非難が殺到した。そのため、ACT政府は捕殺を一時停止し、移転論を検討していたが、5月16日、省スポークスマンのアンドリュー・ノコリッチ准将が、「移転を検討してきたが、国民の税金を使うには対費用効果が小さすぎると判断し、連邦政府は移転計画支持を取りやめた」と経費負担拒否を発表した。省の推算によると移転には350万ドルかかる。
 同日、さっそく動物保護派6人が駆けつけ、問題が解決するまで居座るとしており、17日からさらに抗議グループが現場に集まることを予想し、警察官8人が跡地入り口の封鎖作業を始め、ACTのパーク・レンジャーがカンガルーを捕殺する資材の搬入を始めた。省側は、カンガルーにトランキライザー・ダートを射ち、倒れた後で毒薬を注射して殺すと発表している。「動物解放ACT」はどんなことをしてでも殺害を阻止すると発表、「Wildcare」は、「省の決定に驚いた、我々は省のカンガルー移転検討に協力してきたのに」と語っている。しかし、省は、「カンガルーが増えすぎた。最後に数えた時には590頭いた。400頭を処分したい」としている。3月の「薬殺処分」時には、ポール・マッカトニーさんやクリッシー・ハインドさんらセレブリティも非難に名乗りを挙げたが、今回も非難が再燃することが予想される。(AAP)


文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。 
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