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ビジネス - 2008年5月12日

遺伝子組み換え作物で85億ドルの増収

政府農業研究機関の推定
 5月12日、豪農業資源経済局(ABARE)は、遺伝子組み換え(GM)作物を全面的に支持する報告書を提出した。「オーストラリアにおけるGM作物の経済的影響」と表題されたこの報告書で、ABAREは、「もし現在、GM作物栽培が全面的に解禁されたとすると、2018年までの10年間で豪経済に85億ドルの利益が生まれ、収量が一挙に増加し、コストを引き下げ、環境改善に役立ち、生物多様性を拡大する」と手放しの評価をしている。利益をもっとも受けるのはNSW州で約35億ドル、ついでWA州の24億ドルとなっている。また、GMカノーラの導入が5年遅れるだけで、WA州にとっては9,700万ドル、SA州にとっては6,600万ドルの「逸失利益」になるとしている。
 ABAREのフィリップ・グライド局長は、「GM作物禁止を続ければ、農村地帯にとっては大きなコストを支払うことになる」と述べており、報告書でも、「GM作物は病害虫や雑草に強く、農薬量少なくて済み、収量は増える。また、労働力、機械、燃料のコストも節約できる。非GM品種に比べ、GM品種は管理も簡単で時間も短くて済む。オーストラリアにとって、GM品種のカノーラと大豆は大きな可能性がある。小麦と稲はもう少し先になる。トウモロコシの経済的利益ははっきりしない」と述べている。
 この報告書に対して、緑の党のラッチェル・シーワート上院議員は、「ABAREは初めからGM支持であり、この報告書も信頼性に欠ける。85億ドルの利益も信頼性がない。問題の多い作物の導入は益より害の方が大きい。さらに報告書が基礎にしている数字もGM業界の発表したものを第三者の分析なしに採用している。また、GM作物の花粉が飛散し、交配で周辺の非GM作物を汚染することも起きる」と反論した。
 オーストラリアではGM作物のほとんどがまだ禁止されているが、GM綿花栽培は許可されており、2008年からNSW州とVIC州ではGMカノーラの栽培が解禁された。(AAP)


文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。 
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