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Student Life in Australia
留学生の学生生活を追う

 実際にオーストラリアにで留学している学生たちはどのような生活を送っているのだろうか。シドニー大学音楽院で指揮者として頑張る村松さんと、マーティン・カレッジでビジネスを学ぶ山内さんにインタビューをした

著名な指揮者の下、日夜音楽漬け
村松貞治さん(大学院)

■ 来豪したきっかけ
  シドニー大学音楽院の教授イムレ・パロ氏の存在が最大の理由です。教授の評判は指揮者の間で高く、教授の下で多くのことを吸収したいと思いました。ちょうど日本の文化庁が実施している「新進芸術家海外研修制度」の任期(2年)がマスター・コースの修了時期と重なるため、この制度を利用し来豪しました。
  現在は、教授の下でオーケストラやオペラ、宗教音楽の指揮法、リハーサル法の勉強や、教授のアシスタントをしています。アシスタントといっても、オペラのリハーサル時には実際に教授の代わりにタクトを振ったり、客席で全体の様子を観察し、修正の指示を行ったりもしています。

■ 学生生活について
  朝から晩まで音楽漬けです。学校は普段、月曜から金曜日までなのですが、土曜日に学校へ行く時もあります。マスター・コースでは自分のやりたい勉強に専念でき、実践的な内容が多いのでやりがいがあります。ここでの生活は勉強することが多く、本当に時間がない中でも自己管理をしなければいけないのが大変です。
  休日は骨董品探しや美術鑑賞が好きなので、近所のパディントン・マーケットや、市内の美術館に行っています。
  日本では音楽学校や音楽科ではなく、普通科の高校を卒業しました。中学、高校は吹奏楽部に所属し、その時から指揮者をやりたかったので、指揮をできる部長をやっていました。

■ 学生生活を通して成長した点
  オーストラリアに来て実感したのは、肉体・精神両面でタフになったことと、克己心がさらに強くなったこと。アシスタントや指揮に関しても常に全力投球しているので、肉体や精神を限界まで酷使します。また、多くのライバルや自分自身に負けたくないと思っています。

■ オーストラリアに来て驚いたこと
「外国人」として見られていないこと。英国など欧州にいる時は常に「外国人」として見られていたのですが、オーストラリアではそれほど感じないように思えます。これもオーストラリアが移民国家だからなのでしょうか。シドニーは英国と比べるとアジア系の食材などさまざまな生活用品が充実しているので、快適に過ごすことができます。また、有名なコンサートの料金がとても高いことにも驚きました。こちらではオーケストラはまだ大衆化されていないと実感しました。それでも、シドニーにオペラ・ハウスがあるせいか、オペラが盛んであるように思えますし、声楽のレベルも高いですね。そうそう、自動車の先端にカンガルー除けのバーがあることも驚きました。

■ 卒業後の目標
  卒業は研修期間終了時期でもありますが、縁あってこちらに来ることができたので、その後はシドニーの楽団で活動していきたいと思います。在学中でも時間に余裕ができたら、こちらの楽団でも指揮者としてタクトを振ってみたいですね。

村松さんの1日

プロフィル
村松貞治さん(29歳)
シドニー大学音楽院在学
2008年6月に来豪
日本の高校を卒業後、単身渡英。英国を中心に、欧州に8年滞在。英国王立北音楽院指揮科を卒業し、後に数々の賞を受賞。2008年より文化庁の「新進芸術家海外研修制度」の研修生として来豪。シドニー音楽院指揮科のマスター・コースにて日夜、指揮の研鑚に励む。
www.sadaharu.net


ビジネスを学びアウトドア・スポーツも満喫
山内大輝さん(ビジネス専門学校)

■ 来豪したきっかけ
  英語を海外の学校で勉強したかったので、1年間日本の大学を休学してきました。オーストラリアに決めた理由は、気候が温暖であるのと、趣味のサーフィンやアウトドア・スポーツの環境が充実しているからです。また、日本にオーストラリア人の友人がおり、いつかは行ってみたいと思っていました。

■ 学生生活について
  マーティン・カレッジではビジネス全般を学んでいます。短期でも学位を修得できるためこの学校を選びました。現在のクラスでは宿題が多く、最初の数週間は授業についていくのが大変でしたが、授業を通してビジネスの面白さが分かるようになりました。しかし、宿題は最低でも2〜3時間はかかるので、休みの日でも図書館にこもることがあります。クラスメイトは、地元の人だけでなく各国の留学生もいて、活発な意見交換が行われています。以前に語学学校に通ったので、英語の面では特に苦労しませんでしたが、現在の学校へ移る際のテスト勉強は大変でした。
  アルバイトではホスピタリティーの派遣会社に登録し、各イベント会場などで、バー・スタッフやウエイターの仕事をしています。派遣の仕事は自分の都合に合わせることができるので嬉しいです。
  休日は友人とキャンプをしたり、シティに飲みに行ったりしています。また、シドニーはイベントも充実しており、最近はマンリーのジャズ・フェスティバルにも行きました。また、ロック・クライミングの魅力にもとりつかれ、日本に帰国しても続けたいと思っています。
■ 学生生活を通して成長した点
  オーストラリアで初めて1人暮らしをすることになり、料理や無駄のない買い物、家探しなどいろいろと経験しました。語学学校に通っていたころ、クラスメイトから文化の違いなど多くのことを学ぶことができました。また、勉強に忙しい時でもクラスメイトの誘いが多く、自分自身のけじめをつけるのが大変でした。

■ オーストラリアに来て驚いたこと
オージーは上手に人生を楽しんでいると思います。この間、シドニー・マラソンのフル・マラソンに参加したのですが、ビジネス・アワー前にマラソンに向けて、オフィス街で走っているランナーが多く、OnとOffの使い分けが上手いと思いました。あと、週末の夜のシドニー市内の混雑ぶり。午前4時でも市内の交通量が多くてビックリしました。遊ぶ時はとことん遊ぶのがオージー流なんですね。

■ 卒業後の目標
  現在のコースが修了したらオーストラリアをラウンド(旅行)し、日本の大学に復学する予定です。日本の大学卒業後は日本企業に就職したいと考えています。学問としてのビジネスがおもしろかったので、MBA留学などの制度がある企業で働くことができればと思います。また、日本を代表し世界各地で活躍できるようなビジネス・パーソンを目指しているので、ここで得た経験を生かしていきたいと思います。

山内さんの1日

プロフィル
山内大輝さん(22歳)
マーティン・カレッジ在学
2008年4月に来豪
日本の大学を休学し、来豪。マーティン・カレッジでDiploma of Businessを専攻している。趣味はサーフィン、キャンプ、ロック・クライミングなどのアウトドア・スポーツ。また、本誌のカメラマンとしても活躍している。日本では英近現代史を専攻。


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