幼児の米アレルギーつきとめる
ウェストミード小児病院医学者
米は、世界中で年間6億トンの生産量があり、小麦、トウモロコシに次いで生産量の大きい穀物で、その90%がアジア地域で消費されている。また、胃に優しいことも知られており、乳離れで最初に与えていい食品にもされている。日本ではこれまでごく少数ながら幼児に米アレルギーがあることはいわれてきたが、オーストラリアでもシドニー西郊ウェストミードの小児病院で医学者が幼児の米アレルギーを確認した。
症状は、食品のタンパク質によって引き起こされるfood protein-induced enterocolitis syndrome (食物蛋白誘発腸炎症候群)で、吐瀉、下痢などを引き起こし、これまで牛乳、大豆、野菜、肉、穀類が原因と考えられていたが、同病院の研究者の研究で、症例の約半数が米を原因とするものと判明した。同病院では、16年間に31人の幼児が56回のアレルギー反応を示し、そのうち14人、27回の反応が米によるものとされた。オーストラリアではこれまで米は低アレルギー食品と考えられていた。
同研究論文は、Archives of Disease in Childhoodで発表されたが、研究を指導した同病院のアンドリュー・ケンプ教授によると、アレルギー反応は牛乳や大豆のタンパク質による症状よりも激しい場合があり、10人の小児患者のうち4人は静脈内輸液を与えて蘇生術を施さなければならなかった。牛乳や大豆のアレルギー反応でそこまでの処置が必要となるのは6人に1人程度だ。米アレルギーは卵やピーナツのアレルギーに比べればはるかにまれな症例であるため、おそらくこれまでも大半が敗血症や急性の胃腸病と診断されてきたのではないか」と分析している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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