ルーカス・ハイツ原子炉で漏洩
2006年竣工以来ほとんど稼働せず
シドニーの南ルーカス・ハイツのユーカリの林に囲まれた施設にオーストラリア唯一の原子炉がある。連邦政府が4億3,000万ドルを投じて購入し、2006年に完成した冷却スイミングプール型軽水炉でOPAL (Open Pool Australian Lightwater) reactorと呼ばれ、時代に合わせて堅固なテロ対策が施されており、旅客機が激突しても炉心が破壊されることはないとされている。世界でもまだ数の少ない最新技術のこの原子炉が本格稼働すれば医療用アイソトープやガンなどの診断治療に使われることになっている
しかし、現実には、オーストラリア原子力科学技術機構(ANSTO)は、2008年末までに原子炉を稼働させるために懸命に努力を続けているところだ。竣工以来いくつもの故障が続出し、運転したのはごく短期間でしかないが、オーストラリアの原発開発提唱リーダーでもあるジギー・スイトコウスキーANSTO総裁は、「立ち上げでいくつも小さな問題が見つかったが、原子力産業では小さな問題でも適正に調査し、解決し、その上で規制当局の認可を受けなければならないため、すべて大きな問題になる」としている。現在、原子炉が抱えている問題は、炉心の燃料プレート交換で炉がシャットダウンされたが、その後炉心周辺に漏洩があり、中性子を吸収する重水に冷却用の軽水(一般的な水)が混入していることが判明した。スイトコウスキー総裁は、「漏洩箇所は7本か8本あり、いずれも人間の毛ほどの幅だ。安全に問題はないが、効率に問題が起きる」が、「簡単に修理することは困難だ」と要約している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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