ナチ戦争犯罪容疑者引き渡しに近づく
第二次世界大戦中の殺害事件
WA州パース市のチャールズ・ゼンタイ容疑者(86)は、ハンガリー当局から戦争犯罪容疑者として追及されており、オーストラリア政府に引き渡し要求が出されていた。
これまで政府とゼンタイ容疑者との間で引き渡しをめぐって裁判の駆け引きが続けられてきたが、8月20日、パース地裁が引き渡しを認め、ハケア刑務所に収監されたが、保釈が認められ直ちに釈放された。これまでもオーストラリア国内居住のナチ戦犯容疑者捜査で巨額の税金が使われ、結局訴追も引き渡しも行われずに終わった事件がいくつもある。ゼンタイ容疑者がハンガリーに引き渡されれば、初めての例になる。ゼンタイ容疑者の弁護人ジョン・フィオッコ弁護士は、「必要とあれば連邦裁まで行く」としているが、2007年4月に連邦裁がゼンタイ容疑者の引き渡し差し止め請求を却下している。
容疑事件は、1944年11月に、ハンガリーのブダペストで隠れているユダヤ人の摘発を行っていたゼンタイ容疑者が顔見知りのユダヤ人少年ピーター・バラズスを市電線路で発見、ユダヤ人を示す黄の六芒星(ろくぼうせい:ダビデの星)を上着に付けていなかったとして少年を逮捕、軍駐屯地で数時間にわたって暴行を続け、さらに死体に石をくくりつけてダニューブ川に投げ込んだというもの。
ゼンタイ容疑者は容疑を否定しており、また老齢で心臓病などを患っており、引き渡しを認める判決が出ても実際にハンガリーで裁判を受けるかどうかは、ボブ・デブス法務相の判断にかかっている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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