児童図書受賞作に批判
暴力と罵り言葉の氾濫
8月15日、メルボルンで、Children's Book Council of Australia(全豪児童図書協議会)の児童図書授賞式が開かれ、「Requiem for a Beast」が2008年の「絵本大賞」を受賞した。マット・オットリー氏のこの作品は、成熟した年齢を読者対象としており、挿絵に血まみれの斧や、男が野獣に変化する暴力的な画像が用いられており、会話の中でも「f***」が何度も出てくる。たとえば、「"Whatever you do, you bastard, don't f***in' kick me, just don't f***in' kick me."」とか、「"You're going f***in' crazy"」という具合である。
元協議会会長のケート・コリー氏は、「この本が受賞したのはあきれたことだ。この本そのものが問題だと思うし、候補に上がるべきものでもなかった」と語っている。コリー氏自身は、協議会に30年務め、児童図書の発展と評価に貢献したことで、7月にAustralian Book Industry Award(全豪図書産業賞)を受けている。また、司書や書店からも、問題の本について否定的な反応を聞いていると語った。シドニーで書店を営むコリー氏は、「問題の本は上級生を読者対象としているが、この本を買った小学校がいくつかあり、閲覧制限図書棚に置いている」と語った。 問題の図書は、伝統的なアボリジニ音楽のCDが付録についており、若い牧童が大きな雄牛と衝突する筋書きにアボリジニの「盗まれた世代」のテーマがからんでいるもの。協議会のブロンウエン・ベネット全国会長は、「論議を呼ぶ選択であることは承知しているが、作品の芸術的な巧みさと物語のすばらしさは文学的な価値があると判断した」と語っている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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