ファイアパワー、遂に管財人の手に
膨大な投資家の資金とともに消える
ファイアパワー社の商品は錠剤。自動車の燃料タンクに1錠放り込めば燃費が向上するという日本でもざらにあるイカモノ商品。ジョンストン氏は、「我が社の株式が間もなくロンドンで上場されれば、株価も一挙に上がる」として株式を売りつけ、その収入でラグビー・チームやバスケットボール・チームを買収すると、その選手にも株式を売りつける始末。さらに当時の連邦首相ジョン・ハワード氏にもコネをつけて食事をともにし、自由党に政治献金を約束し、自由党の後ろ盾を得ようとするなど派手の動きが目立った。挙げ句の果てには一説に1億ドルといわれる株式売却益が消え、スポーツ・チームも2年間何の資金的裏付けもなく営業していたことが暴露された。
パース連邦裁での「倒産宣告」を翌日に控えた7月31日、同社の管財人、ホール・チャドウィックのジェフ・マクドナルド氏とブレント・キジュリナ氏は少数の債権者を前にして、「ティム・ジョンストン氏が現れなかった以上は、オーストラリアのファイアパワーをたたむしかない。1,500人近い投資家と債権者はおそらく一文も回収できない」と説明、ファイアパワー事件に連座していくつかの企業を調べるよう豪州証券投資委員会(ASIC)に要請したと発表した。被害を受けた投資家が善意の被害者なのか、イカモノ商品と知りつつ株の値上がりで一儲けを期待した欲深な「事後共犯者」か、世間でも評価が分かれている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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