NSW州のドローバー、ダボで集会
州政府のストック・ルート売却に反対
オーストラリアのドローバーと呼ばれる職業は、60年代のTV番組「ローハイド」のカウボーイ達のように、牧場主から何百頭もの牛や羊を預かり、州内各地の道路沿いに設けられた長い回廊のような草地、「ストック・ルート」で肥育しながら移動、何か月かかけて、期日に家畜市場のある町に送り届ける重要な役目を負っている。雨や日照り、病気などにも気をつかいながら、家畜を無事にしかもできるだけ高く売れる健康な状態にして届ける重要な仕事である。
現在、州政府が減りつつあるこのストック・ルートの残りを一挙にすべて売却することを検討していると伝えられており、8月27日、400人近いドローバーが州中西北部の町ダボで集会を開き、ストック・ルート保存を働きかける「ストック・ルートの友」という団体を設立した。
ストック・ルート保存キャンペーンに参加している環境保護団体ウィルダネス・ソサエティも、「ストック・ルートは、19世紀半ばに家畜を牧場間や市場に移動させる便宜のために設立され、産業文化史としても、経済、環境としても非常に高い価値がある。現在、ストック・ルートは47の酪農地保護局が管理しており、その生物多様性の価値も同局が維持に努めている」と語った。
NSW州のストック・ルートは、1975年には230万ヘクタールあったが、ルート沿いの牧場に売却されてきたため、2001年には60万ヘクタールに減っている。また、7月にはQLD州でも72,000kmに及ぶストック・ルート管理改善策を調査した報告書が発表され、アンナ・ブライ州首相の「ストック・ルートを売却しない」という決定を支持している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|