フィッシャー氏、初代駐バチカン大使に
ラッド首相、かつての政敵を抜擢
7月21日、法王ベネディクト16世の離豪に先立ち、ケビン・ラッド連邦首相が、バチカンにオーストラリア史上初の駐バチカン豪大使を置くことを発表した。しかも、その初代豪大使には、かつて、ラッド労働党の政敵、ジョン・ハワード連邦首相の下で副首相を務めた国民党のティム・フィッシャー氏を任命するという異例の抜擢を敢行した。
バチカン(英語ではHoly Seeとも書かれる)は正式にはバチカン市国(Citta del Vaticano)と呼ばれ、面積半平方キロ足らず、人口約800人。ローマ市内にあり、イタリアとの協定で成立した、ローマ法王を元首とする独立国。これまで駐アイルランド豪大使が兼任するのが習わしになっていた。ティム・フィッシャー氏はカソリック教徒。イタリアには、これもハワード保守連合政権で移民大臣などを務めたアマンダ・バンストン氏が駐ローマ大使として赴任している。
21日午前、シドニー国際空港で行われた法王の「離豪式」で、ラケビン・ラッド首相がフィッシャー新大使を発表、フィッシャー氏は報道陣に、「予想もしていなかった身にあまる名誉。1週間前に首相が私の妻の携帯に電話してきてこの任命予定を告げた。それを聞いて、私は蒼白になった」と述べている。バチカン駐在で職務に入るのは2009年1月から。バチカンには69か国の大使館がある。また、駐イタリア大使がバチカン大使を兼任することができない。
フィッシャー氏は、現役時代から政治的にも人格的にも廉直で、政治家にありがちなあざとさがないため、国民から高く評価されている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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