「古傷を抱えて不機嫌な生き方」
WYD司教が司祭強姦被害者に問題発言
7月15日夜、ABCテレビの「レイトライン」報道番組が、メルボルンのエマ・フォスターさん(2008年初めに26歳で自殺)と妹のキャサリンさん(アルコール中毒になり、1999年に泥酔状態で、同じく飲酒運転の車にはねられ、身体障害者になる)が小学生の頃にメルボルン教区のケビン・オドネル司祭に強姦された事件を報道した。フォスター姉妹の両親は、世界若者の日(WYD)開催中のシドニーでペル枢機卿と法王ベネディクト16世に面会を求めてイギリスからオーストラリアに向かっている。
しかし、16日、WYDスポークスマンのアンソニー・フィッシャー司教が、聖職者の児童強姦事件に関するカソリック教会の態度を質問され、「オーストラリア国民のほとんどは、若いカソリック信者達の美しさと善意を喜んでおり、ごく少数の人たちのように古傷を抱えていつまでも不機嫌な生き方などしていないはずだ」と発言した。この発言が大波紋を引き起こした。
フォスターさん一家が強姦を教会に訴えた当時、ペル枢機卿はメルボルンの大司教を務めており、一家は、ペル大司教(当時)が補償問題を妨害したとしている。1998年になってペル氏が補償を提示したが、家族が拒否し、その後8年間にわたってカソリック教会を相手に裁判を進めてきた。乗り継ぎの東京で報道陣からフィッシャー発言を聞かされた姉妹の父親アンソニーさんは、「フィッシャー司教の発言は、教会が聖職者の性犯罪の深刻さをまったく理解していないことを象徴している。法王が、カソリック教会と教会付弁護士の被害者に対する態度を改善しない限り、たとえカソリック聖職者の児童性犯罪を謝罪しても受け入れられない」と語っている。また、児童性虐待被害者支援グループ「Advocates for Survivors of Child Abuse (ASCA)」も、教会幹部が聖職者の児童性犯罪を軽く考え、問題にしない傾向があるとしてカソリック教会全体の体質を問題にしている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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