北京オリンピック主催組織謝罪
マニュアルに「障害者に不適切な表現」
6月2日、北京オリンピック主催組織「BOCOG」が、ウエブサイトで、「オリンピック大会のボランティア向けに作成したマニュアルで障害者に対して不適切な表現があったことをお詫びし、現行のマニュアルを廃棄処分、改訂版をつくる」と発表した。
謝罪文では、「当方の出版物の記述で不快な思いをされた機関、障害のある選手およびその友人方に深くお詫びします」と述べている。ボランティア向けマニュアルの問題は、AAPが気づき、最初に報道したものだが、「障害者は非社交的、頑固、命令的、自己弁護、強い劣等感という傾向があり、身体障害者はしばしば精神的には健全」という記述が含まれており、中国内外から猛烈な批判を浴びた。また、オリンピック、パラリンピックのボランティアは、パラリンピック選手や障害のある観客に向かって冗談にも、「crippled(かたわ)」、「lame(ちんば)」などの言葉を使ってはいけないと教えられている。北京パラリンピック大会主催者側はAPに対して、「問題は誤訳にある。たぶん文化的な違いと誤訳が原因だ」と主催者側に責任がないように語っているが、中国語版も英語版とほぼ同じ文章であり、障害者に対して同じように拙劣なステレオタイプの表現をしている。また、「マニュアルが障害者に対して不適切な表現をしている問題については、マニュアルの著者に問題表現を書き直すように指示した」としている。
イギリス・パラリンピック・チームは、「このマニュアルの言葉づかいは理想的とは言えないが、このマニュアルで、中国国内では障害者に対して不適切な発言をする人がいることを認識し、不適切な発言をいましめているのだから、ある程度は前進しているといえる」と語っている。
キャンベラの聖火リレー直前、元オリンピック水泳選手のドーン・フレーザーさんは、「障害者に付き添って中国に行った時、障害者が通りがかりの中国人から罵声を浴びせられた」として、北京オリンピック・ボイコットを表明している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|