アラン・ボンド、不死鳥のよみがえり
起業家、破産、投獄、国外脱出、世界の富豪200人入り
アラン・ボンド氏は、1980年代、看板描きから身を起こし、一大企業グループを創り上げ、持ち船がアメリカズ・カップで優勝、オーストラリアの英雄と称えられたこともあるが、同時期のクリストファー・スケース容疑者が司法の手を逃れてマジョルカで亡命生活を送り、遂にオーストラリアで裁判にかけられることなく肺水腫で死亡したのとは異なり、オーストラリアにとどまって裁判で背任横領罪有罪を宣告され、服役し、出所後は海外で再び起業活動を続けていた。
BRW誌の最新号は、リッチ200人リストにボンド氏を加えた。元オーストラリア会社証券委員会で委員長としてボンド氏の企業犯罪捜査を陣頭指揮したヘンリー・ボッシュ氏は、5月30日、メルボルンの自宅でインタビューに答え、ボンド氏の復活を口をきわめて非難し、「この話を知って真っ先に頭に浮かんだのは、彼のために全財産を失った何千人もの人たちへの同情だ。ボンドはその金で今の資産を築いたのだ。今の社会の欠点は、誰でも会社をつぶし、債権者には1ドルにつき半セントも返して済ませ、自分の富を見せびらかすことができるということだ」と語っている。
ボンド氏は1992年に破産宣告を受け、その後背任横領で3年間服役している。出所後はアフリカの鉱山で再び富を築き、BRW誌によれば、控えめに見積もっても資産は2億6,500万ドルになるとされている。ボンド氏は、ボンド帝国が崩壊した時に巨額の資産をどこかに隠したのではないかという疑惑が当時からいわれていたが、遂に真相は突き止められず、自らが経営するダルホルド・インベストメンツの債務5億2,000万ドルを580万ドルの返済で逃れた。翌年にはボンド・コープの6億ドルの負債も個人的債権者に325万ドルを返済することで破産を逃れることができた。
ボッシュ氏は、「ボンドは一生刑務所で暮らしていた方がいい。あの男が少しでも名誉を重んずるなら、今の資産で債権者に少しでも返済するというものだろう」と語り、かつてボンド氏を信じて財産を失った人たちと同様、今、ボンド氏を信じて投資している人たちにも同情するとしている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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