日本、豪船で南氷洋プランクトン調査
連邦議会で賛否激論
5月29日の連邦議会予算委員会において、日本が鯨のエサになるプランクトン、オキアミなどの調査のために、94mの科学調査船「オーロラ・オーストラリス」号を借りる計画が明らかにされた。
野党自由党のデビッド・ジョンストン上院議員が反対演説を行い、「オーストラリアは、南氷洋で科学捕鯨をする日本が南氷洋の鯨の食糧資源量を調べることに積極的に加担するのか?」と発言、「日本はIWC総会で、商業捕鯨再開キャンペーンを補強するために調査データを利用するだろう。データは、我々が反対している相手の手に渡るだろう」と述べた。また、緑の党のラチェル・シーワート上院議員は、「日本に南氷洋調査のために船を貸すというのは、オーストラリア国民感情にそぐわない」と述べ、「日本はすでに捕鯨の根拠として、鯨のエサになるオキアミが激減していることを挙げている」と発言した。
日本は、2009年の南極観測基地への物資補給にオーストラリアの南極調査船旗艦「オーロラ・オーストラリス」号を借りることになっている他、プランクトンの分布状況合同調査やオキアミ採集にも使うことになっている。環境省のデビッド・ボースウィック政務次官は、オーストラリアの船が捕鯨支援に使われるという意見に反対し、「この船では捕鯨関係の調査はいっさい行われない。南氷洋調査を何でも日本の捕鯨につなげるのは話が大げさすぎる。この調査のデータは誰でも閲覧することができるものだ」と語った。日本は、鯨類研究所以外の科学研究機関や大学などが参加してオーストラリアその他の国と長年にわたって南氷洋の科学調査を行っており、オーストラリアの研究調査に多大な支援を行ってきた。また、調査データは日本の研究機関がまとめるが、捕鯨関係機関とはまったくつながりがない。ピーター・ギャレット環境相代理で答弁に立ったペニー・ウォング気候変動担当大臣は、「この調査はむしろ科学調査捕鯨の必要性に対する反証になるだろう」と答えた。(訳注:日豪仏の共同科学調査は毎年続けられており、今更のことではないが、2008年2月にオーストラリアの科学者が南氷洋の深海底で新種の生物を発見した時も日本とフランスの共同調査活動であったことさえシドニー・モーニング・ヘラルド紙ではまったく触れられておらず、政治家が無知であっても不思議はない)。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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