先住民族に理解されていない白人法体系
依然として高い「文化の違い」の壁
5月28日付でAboriginal Resource and Development Services (ARDS:アボリジニ資源開発局)が提出したアボリジニ問題報告書「An Absence of Mutual Respect(互敬の欠如)」で、リチャード・トラッジェン局長は、「アーネム・ランドの先住民族アボリジニの90%は、白人社会の基本的な法概念を理解しておらず、白人社会は『無法社会』と感じている。そのため、一部コミュニティでは強姦が罰則を伴う違法行為であることも知られておらず、不当な投獄や「大規模な混乱」が起きがちだ」と述べている。調査では、アーネム・ランドのヨルンガの人々全体から選んで面接し、質問の一部として「bail(保釈)、commit(犯す)、arrest(逮捕)、charge(起訴)、guilty(有罪)」など英語の法律用語30語の意味を尋ねた。その結果、95%の回答者が意味を正しく答えられなかった。言語専門家でさえすべて正答したのは17%だけで、廃止されたATSICのメンバー、学校教師でさえ90%が法律用語を理解できなかった。トラッジェン局長は、「白人法概念が先住民族に理解されていないのにその白人法概念に基づいて先住民族を処罰することが不公正な結果になり、先住民族の個人がますますトラブルに追い込まれていく現実になっている。北部準州では徒刑囚の80%が先住民族アボリジニであり、都市部に移動した若年アボリジニ男性が法律とトラブルを起こすのもそれが原因と考えれば説明がつく」と述べ、結論として、「アボリジニの多くが、理解できない法律と向き合うと完全に無力になり、防衛することができない。そのギャップを埋めるコミュニケーション・プログラムが必要だ」としている。また、調査者は先住民族の囚人にも面接し、「彼らが投獄され、『有罪』の意味を知った時、自分が有罪判決を受けた原因となっている行為も、自分が無実であることも明確に判断できている」ことを突き止めた。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|