ラッド首相に公開状
2020サミット参加の芸術家グループ
児童性虐待摘発団体「ブレーブハーツ」のヘティ・ジョンストン代表や右翼コメンテーター、ミランダ・デバイン氏の論説が引き金となって、シドニー東部パディントンのロスリン・オクスリー9ギャラリーでのビル・ヘンソン写真展をローズ・ベイ警察署員が急襲、作品20点を児童ポルノの容疑で押収した事件はさらに広がり、オルベリーやニューカッスルでもカウンシルが同氏の作品を壁からはずし、「芸術か児童ポルノか」の判断で警察にお伺いを立てるという民主国家オーストラリアとしては異常な事態に発展しているが、27日には、ケート・ブランシェット氏ら、ケビン・ラッド連邦首相の提唱で開催された2020サミットに参加した芸術家43人が連名でヘンソン氏を擁護する公開状を発表した。
公開状は、警察の行動を事実上の検閲としてその影響を警告しており、ヘンソン氏がメディアから断罪されているとしている。また、ラッド首相が作品を、「revolting(胸くその悪くなるような)」と評したことにも言及し、コメントを考え直すよう勧めている。また、「警察の写真展急襲にも、作品が児童ポルノと断定され、作家と画廊がわいせつ罪で起訴される可能性にも失望している。世界的に評価の高い数少ないオーストラリアの芸術家を処罰することはオーストラリアの文化に計り知れない損害を与えることになる」と述べている。
また、「ヘンソン作品が引き起こした論争を歓迎するが法廷で決着をつけるべきではない」としており、ピーター・ギャレット芸術担当大臣にも、「忍び寄る検閲に対して芸術家の側に立つこと。芸術に対する検閲は、開かれた民主主義社会にあってはならないことだ」と、旗幟鮮明にすることを要求している。作品については、「古代ギリシア以来の人間の裸体を素材にする美術の伝統の文脈で判断すべきだ」と述べている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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