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社会 - 2008年5月25日

思春期ヌード写真問題各界に波及

画廊に「放火する」と脅迫電話
 シドニー市内パディントンのロスリン・オクスリー9ギャラリーでオープニングが予定されていたビル・ベンソン氏の写真展は、一部の作品が12歳から13歳の少年少女の裸体を被写体にしているため、インターネットと新聞の芸術欄で知った児童保護運動「ブレーブハーツ」代表のヘティ・ジョンストン氏が警察に「作家と画廊の処罰」を要求したため、警察が22日のオープンを前に画廊を家宅捜索、閉鎖を命じた。
 ビル・ベンソン氏は世界的にも評価の高い写真家でこれまでも未成年者のヌードを被写体にしているが、同氏の作品を「児童ポルノ」として取り締まりの対象にするのはこれが初めて。NSW州警察は、一部の写真を証拠品として押収、州法、連邦法に基づく起訴を検討する一方、写真のモデルがVIC州在住のため、州を越えた捜査になる。政治界では与野党双方が作品を「児童ポルノ」と決めつけ、普段比較的リベラルな民主党も、取り締まりの先頭に立っているヘティ・ジョンストン氏が民主党に近い人物ということもあって、ベンソン氏と画廊を非難する側に回っている。これまでのところ、写真作品の擁護をしているのは美術関係者、NSW州法律家協会、リベラルな評論家などで、NSW州立美術館もベンソン作品を48点所蔵しており、現在展示されている作品を下ろす計画はなく、美術館スポークスウーマンは、「展示中の2作品は風景の中に裸体を配した写真だが、数週間展示していて一度も苦情を受けていない」と語っており、警察も、「美術館の作品を捜査する予定はない」としている。
 25日になって、画廊主のロスリン・オクスリー氏が問題とされている写真をはずした状態で写真展再開のために出勤したところ、留守番電話に、「建物に放火してやる」との脅迫電話が録音されていた。「ブレーブハーツ」のジョンストン代表は、「美術界は、利己主義になっていないで、社会的責任を持つべきだ。社会の怒りにも考慮すべきだ」と語っている。評論家の中には、「商業的な児童ポルノの見せしめに、児童ポルノとは質の違うベンソン氏の写真が取り締まられた」と評する人たちもおり、一部の法学者も、「検察の訴訟維持は難しいだろう」と発言している。(AAP)


文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。 
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