タスマニアン・デビル、絶滅危惧種に
個体数40%に激減でTAS州政府が指定
TAS州政府は、タスマニアン・デビルを絶滅危惧種に指定した。
タスマニアン・デビルの間で致死性の顔面腫瘍が流行しており、顔の変形が激しくなり、場合によっては数か月以内に死亡する。そのため、TAS島内の野生のタスマニアン・デビル頭数が60%ほど激減している。タスマニアン・デビルは性質がどう猛で、ケンカなどの傷で感染するウイルス性の腫瘍の可能性もあるとされており、健康な個体を他州の施設に隔離して増殖する試みも行われている。しかし、タスマニア島独特の有袋類はこれまで「脆弱種」に指定されていたが、それを絶滅危惧種に引き上げたことはこの疾病の厳しさを象徴している。
5月21日、TAS政府のデビッド・レウェリン第一次産業相は、「この種に蔓延している顔面腫瘍のため、個体数が激減している。絶滅危惧種に格上げの決定は官報に掲載されており、本日付で発効する」と語った。野生生物専門家と伝染病専門家が州政府、連邦政府と協力してこの伝染性腫瘍の究明と治療法発見に努めている。また、連邦政府は、健康なタスマニアン・デビルの「保険」頭数を確立することで種の絶滅を防ぐ対策に1,000万ドルを計上している。しかし、TAS州政府が同種を脆弱種から絶滅危惧種に引き上げたことにより、連邦政府の自然保護補助金を大幅増額する条件が整った。
TAS大学の野生生物調査研究を続けているハミッシュ・マカラム教授は、「タスマニアン・デビルが絶滅の危機に瀕していることが認識されれば、政府だけでなく、個人や法人からの基金が集まり、デビルを絶滅から救う可能性も開けてくる」と語っている。一方、TAS州緑の党のニック・マキム議員は、「TAS州政府は、タスマニアン・デビルの疾病研究よりもホーソーン・フットボール・クラブの方に多額の現金をつぎ込んでいる」と批判している。TAS州では1936年にタスマニアン・タイガーが絶滅している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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