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そのほか - 2008年5月07日

気候温暖化でコアラ絶滅の危機に

エサのユーカリ成分に変化
 コアラは特定種のユーカリの葉しか食べず、非常に適応力の弱い動物と言われている。しかし、シドニー大学のイアン・ヒューム教授が率いる研究グループの研究から、気候温暖化の原因になる二酸化炭素が、コアラに必要なユーカリの栄養成分を破壊することが突き止められた。
 ヒューム教授は、「現在、コアラの棲息に適した森林とされている地域もこのまま二酸化炭素濃度が上がっていくと、コアラがかろうじて棲息できる地域になるかもしれない。現在の棲息地でユーカリの種にも森の樹種構成にも変化がなくても、コアラの数が徐々に減っていくことは確かだ」と語っている。5月7日にキャンベラで開かれた科学アカデミー会議で、ヒューム教授は、大気中の二酸化炭素濃度が上がるにつれて、コアラのエサとなるユーカリの「いい」栄養分の濃度が下がり、「毒性」栄養分の濃度が上がるという研究結果を発表した。コアラはユーカリの葉に含まれているタンパク質を栄養分として吸収するが、二酸化炭素が増えるとタンパク質の多い種類のユーカリの中でタンニンなど非栄養成分がタンパク質と結びつき不溶性の化学物質を作るため、体内で栄養分を吸収できなくなる。しかも、コアラはその変化に対応できるほどの適応力を持っていない。コアラの個体数に影響が出るまでにどれくらいの期間が残っているのか、という質問に対して、教授は、「2、3年前にこの研究を始めた頃は、このような変化は100年ほどの期間で起きるだろうと予想したが、現在の変化の勢いを考えると、私たちが生きている間にコアラの個体数が減っていくことになるかもしれない。また、コアラが栄養価の高いユーカリを求めて移動する頻度が高くなるだろうが、そうすると今度は自動車にはねられたり、天敵に襲われる可能性も高くなる」と語っている。また、百を超えるユーカリの種にも気温変化に敏感なものがあり、ユーカリの葉を常食としているコアラ、グレーター・グライダー、コモン・リングテール・ポッサム、コモン・ブラッシュテール・ポッサムの中でもコアラがもっとも変化に弱いことも突き止められていると警告している。(AAP)


文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。 
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