NSW州首相文学賞発表
スリランカ移民作家の「The Lost Dog」がフィクション部門受賞
5月19日、オーストラリアでもっとも賞金額の大きい文学賞、「NSW州首相文学賞」がシドニーのNSW州立美術館で発表された。
スリランカからの移民ミシェル・ド・クレツァー氏が、飼い犬が行方不明になった13日間の心の動きを描いた作品「The Lost Dog」で今年の州首相文学賞を受賞した。クレツァー氏の作品は世界的にベストセラーになっており、同作品は、フィクション部門のクリスティーナ・ステッド賞も受賞した。
賞金総額は2007年の13万7,000ドルから2008年には29万ドルに引き上げられており、クレツァー氏は2賞で5万ドルを獲得した。州政府のフランク・サートー美術担当大臣は、「この賞はもっとも金持ちでもっとも名声の高い文学賞になった」と語っている。
クレツァー氏は、1972年、14歳の時に家族とオーストラリアに移民、異文化社会に入っていく心理的体験と飼い犬が行方不明になった際の心理体験が縄なうように交錯している。クレツァー氏がパートナーと海外休暇を楽しんでいる時に、VIC州ギップスランドにあるパートナーの両親の農場から飼い犬のガスが行方不明になったと聞き、あわてて休暇を切り上げて戻ってきた。「死んだものと思っていたのだけれど、ある日びっこをひきひき、やぶから現れた。その時のことを考えると今でも涙がこみ上げる」と語り、「この作品には、行方不明になった人々、失われた歴史、亡くなった親や子供達、そういったことが幾重にも積み重なった亡霊の物語だ」とAAPに語っている。
豪文学界の重鎮トーマス・ケネリー氏も文学への貢献に対して賞と賞金2万ドルを与えられた。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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