NSW州検事局、チェーサー起訴取り下げ
被告の善意の過誤を否定しきれず
2007年9月6日、シドニーのAPEC開催中に、AB C連続風刺バラエティ番組の「チェーサーの何でも戦争」撮影メンバーがカナダ国旗を掲げた黒塗りの車を連ね、1台にはオサマ・ビンラデンに扮した主人公のチャス・リッチアルデロさんが乗り込み、ジョージ・ブッシュ米大統領ら各国のリーダーが宿泊していたホテル前の一般立ち入り禁止に指定されていた道路に入り、戻ろうとしたところを逮捕された事件で撮影メンバー11人がNSW州検事に起訴されていたが、4月に入ってこの事件を担当したニコラス・カウダリー検事長が、起訴取り下げの決定を下した。
事件では、一行はいくつかの警備チェックポイントを通過し、入りすぎたんではないかと不安になったスタッフが車を転回したところで逮捕されており、米大統領を含めたアジア太平洋地域の国家元首が集まるAPECを背景に冗談が大問題になったため、世界ニュースになってしまった。検事局が起訴を考えた時点で犯意があったかどうかが焦点になっていた。
起訴取り下げを発表したカウダリー検事長は、「11人全員についてこれまでに揃っている証拠から、当時、11人が善意と妥当な判断をもって、立ち入り禁止区域に入り込むことは不可能であると信じており、実際に立ち入りできたのは警察の許可があったものと解釈したという説明を排除することはできない。警察官が手を振って通過をうながしたことをもって、被告11人が立ち入り禁止区域に入る正当な理由になったと考える」と、その理由を説明した。 州議会野党のバリー・オファレル自由党党首は、「違反があったのは警備責任者のNSW州政府であり、チェーサーのスタッフは図らずも警備の弱点を暴いてしまっただけだ」と検事局の判断を支持した。
なお、この事件を放送した「チェーサーの何でも戦争」番組は、4月26日夜の「MTVオーストラリア大賞」で最優秀テレビ・モーメントに選ばれた。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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