NSW州保健局、リステリア症注意を呼びかけ
特に妊娠中の女性は食品衛生励行を
リステリア菌によるリステリア症(回旋病とも)かつてはネズミなど齧歯(げっし)類の病気と考えられていたが、その後家畜も感染することが明らかになり、1929年には人間も感染し、しかも死亡率が30%前後と高いことが知られるようになった。1970年代以降特に先進国で患者が増加している特異な病気で、1980年代以降欧米諸国でコールスロー、牛乳、チーズなどから菌が発見され、患者も出ている。リステリア症にかかると熱、筋肉痛、吐き気、下痢などの感冒様症状を示し、髄膜炎、敗血症、髄膜脳炎などを引き起こすこともある。日本では年間数十人が発症するが散発的で、それに比べて欧米の場合は食品を介して集団発生する。妊娠中の女性が感染すると流産、死産、新生児感染になる可能性が高い。
4月20日、NSW州政府のリーバ・マー保健大臣が、「例年なら妊婦のリステリア症患者は年間1人から4人程度だが、今年は4か月ですでに4人の患者が報告されており、憂慮している。4件の間に関連性は見られない」としている。保健局のジェレミー・マカナルティ伝染病部長は、「発症は非常にまれだが、何らかの理由で免疫が阻害されている場合や高齢者の場合にも日和見感染が起きやすい」と語っており、予防注意として、「菌に汚染されやすいのは、加熱の足りない肉や生肉、柔らかいチーズ、滅菌処理していない牛乳、洗ってない野菜やサラダなどの半加工野菜」としている。州食品局では、「妊娠中の女性は特に気をつけ、料理は調理したてを食べ、肉などはよく加熱すること。野菜や果物もよく洗い、すぐに食べること。また調理前後に手をよく洗うこと」などとしている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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