フェリーとヨット衝突の事件調査報告
ヨット側の無灯火とフェリーの通行水路・速度違反
2007年3月28日、アイススケート選手団体の乗った民間ボート「メリンダ」に、シドニー・フェリー「パム・バリッジ」が衝突し、14歳の女性アイススケート選手を含めた4人が死亡、数人が負傷した事件を調査していた運輸安全調査局(OTSI)は、メリンダが航行灯を点灯していなかったことと見張りを立てていなかったことを指摘したが、フェリー側も航行水路を外れ、規定速度上限を超えていたと指摘した。ただし、報告書はフェリーの違反行為が事故の直接原因ではないとしている。さらに、報告書も被害者家族もシドニー・フェリーが事故後も常習的に航行規則を違反し続けていると指摘している。また、事故1周年直前の3月26日に、フェリー側の事故責任を軽減する内容の報告書を発表したことについて、被害者側はNSW州政府の意図を疑っているが、州政府側は、「発表時期は法に基づいており、時期が近かったのは残念な偶然」と反論している。報告書は、「パム・バリッジは、シドニー・コーブを出たところで西進に転じているが、これはシドニー・コーブ航行船舶操船規則の条件に反している」としている。AAPの問い合わせにNSW州海事局は、「船舶がシドニー・コーブ内で東西方向に航行することを禁じる南北航行規則がある。この規則は東はベネロン・ポイント、西はハーバー・ブリッジの西側ドーズ・ポイントまでの水域に適用される。シドニー・コーブに出入りする船舶は全て南北方向に航行しなければならない。それがシドニー・コーブ航行船舶操船規則に定められている。シドニー・フェリー公社もシドニー港湾公社もこの規則を運行手順の一部として採用している」と説明している。娘を失ったロバート・イネスさんは、「OTSIが事故調査期間中に19隻のフェリーの航路をプロットしたところ、17隻が航路違反を犯していたと報告している。フェリーのこのような違反を放置している限り、同じ事件が再び起きる」と訴えている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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