ツーリズム・クイーンズランド年次会議
オーストラリア観光が直面する課題
ブリスベンで開催されていたツーリズム・クイーンズランド年次会議では、海外観光客は、オーストラリアを、フレンドリーで堅苦しさのない国民性、見事な風景や独特の先住民族文化などで旅行先としては魅力的な国と考えているが、オーストラリアがどこにあるかさえ知らない人も多く、さらには経済的な要因が大きな障害になり始めており、観光オペレータは通念に囚われない発想を求められていることが強調された。経済的要因として、強力な豪ドルや航空料金の燃料サーチャージや空港税の高騰などがオーストラリア観光のコストを跳ね上げており、一部では旅行支出を増やす代わりに旅行先を切り替える現象も出てきている。かつては日本からの団体観光がデュティーフリー・ショップでブランド物に群がる光景も見られたが、それもオーストラリアが決して安くない時代になっている。日本だけでなく、ヨーロッパからでも豪航空路線の燃料サーチャージ分以下の料金でトルコに5日間の旅行ができるのである。また、イギリス人も米ドルが26年ぶりの安値になっており、オーストラリアよりもアメリカを観光先に選ぶ傾向が出てきている。しかも、イギリスではテレビでオーストラリア製のドラマを見て、仕事に行けば同僚のオーストラリア訛りを耳にするという状況で、オーストラリアが珍しくなくなっている。かと思えば、ヨーロッパ大陸ではオーストラリア知識は驚くほど限られており、クイーンズランドはイギリスの一部と考えている人もいれば、アウトドア番組でセレブがオーストラリアの「密林」探検するような筋書きで、ヘビ、クモ、クラゲ、サメがうようよしている危険な土地だと思いこんでいる人もいるといった具合だ。そのため、オペレータは従来の通念に囚われない新鮮な視点の観光を売り込まなければならないと結論されている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|