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社会 - 2008年1月20日

社会階層間移動性、60年代から変化なし

「努力次第で成功できる豪社会」神話の崩壊
 オーストラリア国立大学の経済学者アンドリュー・リー博士が、社会階層間、世代間の移動性を調査した論文を発表した。オーストラリアの「フェア・ゴー」は誰にでも努力して成功する機会が与えられているという理念だが、現実はその理念にはほど遠いことが明らかにされた。過去70年間の父親世代と息子世代の所得の変化を見た場合、息子の世代が父親世代より所得が高くなるのが理想とされているが、過去40年間に様々な政策が導入されたにもかかわらず、オーストラリア社会は「階級社会イギリス」より悪いという結果が出た。リー博士は、「ヘルス・ケア、人種差別禁止、大学入学費廃止、大学定員増加など世代間の社会的上昇を推進する政策が取られてきたにもかかわらず、一方で40年間の間に失業率増加や、1979年の相続税の廃止で富が全額家族内で保存されるようになったことなどが富の格差を拡大してきたのではないか」としている。また、所得グループ間の所得差が2000年代初期には、1960年代中期より拡大したことはすでにいくつも報告されていると述べている。また、世代間階層移動性がもっとも良いのはスカンジナビア諸国で、親子の所得間にほとんど相関性がないとされている。また、オーストラリアの階層移動性は「階級社会イギリス」とほぼ同じだろうが、驚くべきことに、「努力すれば誰でも成功の道が開けている機会の社会と誰もが思ってきたアメリカが実はオーストラリアやイギリスよりも階層間移動が難しい社会」だったと述べている。研究は、1920年から1979年までに生まれた男子5,000人を対象として調べたもの。(AAP)


文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。 
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