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社会 - 2007年12月22日

「スーパー・バグ」対策に一条の光

シドニー大学の医学研究グループ
 各地の病院で複数の抗生物質に耐性を持ち、治療方法のない細菌「スーパー・バグ」による感染症例が増えており、将来、世界的にスーパー・バグが猛威を振るうかもしれないと言われている。オーストラリアの病院でも患者の入院が長引いたり、死亡に至るケースも報告されている。シドニー大学のネビル・ファース博士の研究グループは、抗生物質耐性を持ったスーパー・バグが分裂する際に耐性遺伝子を次世代に伝える仕組みを発見した。研究グループは、病院で患者から発見される「ゴールデン・スタフ」またはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)という非常に強力な細菌をターゲットにしている。耐性遺伝子は、プラスミド(核外遺伝子)と呼ばれるミニクロモソームの一種で移動性のDNA分子に乗って運ばれることが多く、この遺伝子を持った細菌は、抗生物質の存在下でも生き残るため、結局その数も増えることになる。研究グループは、抗生物質耐性を持った黄色ブドウ球菌の細胞分裂過程を詳しく分析し、分裂したプラスミドDNAが分裂した2つの細胞のそれぞれに1個ずつ納まるようにする仕組みを突き止めた。もし、その仕組みを妨害することができれば、分裂後の2つの細胞にプラスミドDNAが含まれないようにすることもできるはずだというのである。しかも、このプラスミドDNAを持たない細胞は成長も速く、従ってその数も増えるはずである。この妨害をする化学物質が見つかれば、それを病院の消毒薬に混ぜることもできるのではないかとしている。ただし、一般商品化されるのは少なくとも10年先のことではないかと見ている。(AAP)


文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。 
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