ハワード政権の遺産、もう一つ歴史のゴミ箱に
ハネーフ医師事件で前連邦政府敗訴
12月21日、メルボルンの連邦裁は、インド人医師モハメド・ハネーフ氏のビザ取り消し無効判決を不服として控訴していた前連邦政府の申し立てを却下した。ハネーフ医師はゴールド・コースト病院で勤務医として働いていたが、2007年6月末にイギリスで起きたテロ事件の容疑者のいとこにあたり、事件後に出国しようとしたところをブリスベン国際空港で逮捕された。テロ幇助で起訴されたが、後に起訴は取り消され、釈放されると同時に前政権のケビン・アンドリューズ移民相がハネーフ医師のビザを取り消し、ハネーフ医師は強制送還される前に自主的に出国し、インドでは国民的英雄として出迎えを受けた。その後、連邦警察、検察庁、諜報機関、移民省の間の示し合わせの電子メールが暴露されたり、関係機関同士で非難合戦を始めたりと政権末期の醜態を国内国外にさらした。ハネーフ医師は、オーストラリアの弁護士を通してビザ回復の訴訟を起こし、今回の連邦裁判決になった。判決に対して、7月にハネーフ医師のビザを「人物評価」を理由に取り消したケビン・アンドリューズ前移民相が、「政府は控訴すべき」と発言したが、クリス・エバンス新移民相は、「アンドリューズ氏の過去の成績を考えれば、私に指示する資格はない」と揶揄し、さらに、「ハネーフ医師に関する連邦警察の最新情報を検討したが、同医師に対する人物評価には、ビザを取り消す根拠が見あたらなかった」として、連邦裁で実質的に回復された就労ビザを取り消す意図も、控訴する意図もないと明言した。これで、ハワード政権時代の遺産がまた一つ葬られたことになる。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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