NSW州「レールコープ」スキャンダル
総裁、公社内腐敗を知りつつ放置
NSW州鉄道公社のレールコープで、業者と示し合わせてニセの受注書や請求書を発行するなどの収賄や横領行為が中間管理職の間で蔓延していたことが、内部告発を発端とする調査で暴露されてきているが、12月21日付フェアファクス系紙は、入手した2004年1月付鉄道公社内部報告書の一部を報道した。報告書は、請負業者割当ての制度を全面的に改善しない限り濫用されるとして、ビンス・グレアム総裁ら公社幹部に制度改革を勧告しているが、その勧告は棚上げされ、結果的に職員の濫用が続いた。現在進んでいる腐敗摘発独立委員会(ICAC)の聴聞でこれまでの汚職行為が次々と明らかにされており、請負業者指定の権限を持つある職員は、架空の保全作業を特定業者に指定し、公社から業者に支払わせた上で、キックバックを受け取るという手段で何百万ドルも着服していた。レールコープの経営者が警告を受けていながら大々的な汚職が何年にもわたって行われ、告発しようとした職員が圧力や迫害を受ける事態が続いていたにもかかわらず、モリス・イエマNSW州首相は、「グレアム総裁には満幅の信頼を置いている。またICACも信頼している。ICACは強力な機関で必ずや真相を暴き出すことだろう」として、公社総裁を擁護した。公式の数字では、2006年度には外注業者に3億ドルが支払われている。そのうち、3,700万ドルは保全作業以外の請負で、レールコープが雇用しない人員がレールコープの作業を遂行したなどの契約に支払われている。しかし、フェアファクス系紙は、「レールコープは外注業者の数さえ把握していないため、現実にはもっと多い可能性がある」としている。公社スポークスウーマンは、全面的な公開はしていないが、2006年度には全外注業者合わせて13,500人の請負契約があり、10億ドルが支払われている。バリー・オファレル自由党党首は、運輸大臣と公社首脳の責任を追及するとしている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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