沈没南極観光船の豪人帰国
「子供のことが気になった」
11月24日深夜、南極海観光船「エクスプローラ」号が氷山に衝突、船腹に開いた穴から浸水、数時間で沈没した。同船は、南米真南に浮かび、数か国が領有権を争いながら南極条約で凍結されているキング・ジョージ島観光のために約150人の観光客を載せていた。乗客にはオーストラリア人10人も含まれており、11月29日に帰国したジョン・クリストファーさんとフィアンセのマリオン・フラッペルさんが零下32度の寒風吹きすさぶ南極海でエクスプローラ号の救命艇で4時間を過ごす恐怖を語った。「真夜中に警報が鳴り響き、船長が『緊急事態発生』と放送した。下の甲板に走ると、反対側から被害を調べに行った乗組員が上がってきた。まさかと思ったが海面を見下ろした時に船がひどく傾いているのに気づいた。全員が救命ボートに乗り移った後で、船長が、『救援がこちらに向かっている』と言った。それでも、これでおしまいかと怖かった。後に残した子供のことを思って涙が出てきた。ヘリコプターの音を聞いた時は助かったと思った。誰かが、ヘリコプターは一度に4人しか運べない。150人もどうやって助けるのかと言ったが、外の世界が自分たちの遭難を知っているというだけで希望がわいてきた」と語っている。事故から4時間後、全員がノルウェー船「ノルドノルゲ」号に救助され、アルゼンチンに運ばれた。フラッペルさんは、「神を信じる人がいるのかどうか知らないけれど、私は信じたい気分になっている」と語った。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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