バーニー・バントン死去
石綿被害者を代表し、ジェームズ・ハーディ社と交渉
かつて石綿を使った建材の製造などに携わり、中皮腫など石綿による健康被害を受けた元社員らを代表して、親会社である建材会社大手ジェームズ・ハーディ社と長年交渉を続け、ついに40億ドルの救済基金設立を勝ち取ったバーニー・バントン氏が、11月27日、自らも石綿による腹膜中皮腫で死去した。11月24日、連邦選挙で政権を獲得したケビン・ラッド労働党党首が、勝利宣言の中で、病床にあるバントン氏を称賛したばかりだった。同氏は、2007年8月に不治のガンを宣告され、医療専門家によれば腹膜中皮腫の平均生存期間は153日とされている。氏はシドニー郊外のコンコード病院に入院していたが、最後を家族や知人に囲まれ自宅で迎えた。バントン氏は、石綿建材製造の、ジェームズ・ハーディ社のカメリア工場に1968年から1974年までの6年間勤務した。当時、工場で働いていた137人の同僚のうち、存命している者はごく少数と推定されている。バントン氏自身、2000年に石綿症で補償を受けたが、11月22日にも腹膜中皮腫で補償を受けたばかり。バントン氏の弁護士は、今後もジェームズ・ハーディ社の設立した40億ドルの救済基金から同様の補償が他の被害者にも支払われていくと語り、「バントン氏は救済基金交渉で有名になり、中皮腫診断もメディアに取り上げられたが、石綿を原因とする中皮腫の診断を受ける人は毎年百人を超える」と語っている。11月27日、モリス・イエマNSW州首相は、バントン氏の遺族に、NSW州州葬と、コンコード病院の塵肺症治療病棟を「バーニー・バントン病棟」と命名することを提案した。州葬は12月1日に行われる予定。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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