ジャーナリスト、プレス・クラブを「腰抜け」批判
二度にわたり党首弁論対決放送供給中断
10月21日夜のジョン・ハワード自由党党首対ケビン・ラッド労働党党首の弁論対決は、ABCテレビ、スカイ・ニューズ、ナイン・ネットワークが実況中継したが、ナイン・ネットワークへの放送供給が2度にわたり中断された。1度目は中断されて直ちにナイン・ネットワークがABCテレビの放送に切り替え、2度目はスカイ・ニューズに切り替えて放送を続行した。中断の理由は、ナイン・ネットワークが独自に放送局スタジオに浮動層有権者を集め、その反応を「ワーム」と呼ばれるグラフに表示したこと。過去2回の党首対決で「ワーム」に冷ややかな反応を受けたハワード首相がワームを極度に嫌っており、ナイン・ネットワークが「ワーム」を表示しないことを対決承諾の条件とし、ナショナル・プレス・クラブがこれを了承、放送局に通達した。そのためにプレス・クラブ側がナイン・ネットワークへの放送供給を停止したことが明らかになり、ナイン・ネットワークのスタジオで司会をしていたレイ・マーチンが言論の自由封殺として、ハワード首相、自由党、プレス・クラブを批判、ナイン・ネットワークも「ワームを使わないという条件には同意していない」と声明を出した。しかし、「ワーム」のおかげで視聴率はABCやスカイ・ニューズをはるかに上回った。ナインのニュース主幹ジョン・ウエスタコット氏は、対決放送の2日前にニューズ・リミテッド社長のジョン・ハーティガン氏が、アンドリュー・オーリー記念講演で、「現在ほど報道の自由が権力の攻撃を受けている状況は豪史にかつてなかった」と語ったことを引用し、自由党の検閲行為を非難した。また、対決で両党首に質問したナインのベテラン・ジャーナリスト、ローリー・オークス氏も、プレス・クラブがハワード首相の要求に屈したことを非難し、「ナショナル・プレス・クラブの名前から、この団体が報道の自由とメディアの権利を擁護するものと期待するだろうが、現実には、ジョン・ハワード氏が、ワームをやめさせろと言うと簡単に寝返ったのだ」と口をきわめて非難した。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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