「トランス脂肪から飽和脂肪酸への移行は無意味」
科学者、外食産業に警告
9月26日、豪国内大手ファースト・フード産業代表がシドニーに集まり、調理油を、循環器系疾患の原因の一つとされる部分的水素化油脂「トランス脂肪」から他の油に切り替える作業の進捗状況を話し合う円卓会議を開いた。その席で、ハート・ファウンデーションのスーザン・アンダーソン食品戦略部長が、「人工的なトランス脂肪酸を多く含んだ油脂の使用を中止するという業界の動きは歓迎できる。これまでにいくつものブランドがトランス脂肪酸を多く含む調理油の使用削減を発表している。しかし残念なことに、トランス脂肪酸を削減する代わりに飽和脂肪酸を多く含むヤシ油などの油脂を採用するブランドもある。これは誤解だ。トランス脂肪酸と飽和脂肪酸の両方を削減しなければならない」と語った。トランス脂肪を含んでいる低質の油脂は48%が飽和脂肪を含んでいる。ヤシ油はトランス脂肪を含んでいないが、飽和脂肪を55%も含んでいる。そのため、企業は、カノーラやグレープシードのように、トランス脂肪を含まず、飽和脂肪も10%未満の油を採用するよう求められている。円卓会議は自由党のブレット・メイソン連邦上院議員が議長を務めたもので、同議員は、「業界はトランス脂肪問題を解決するためかなり迅速に動いている。今度は食品中の飽和脂肪を減らすことに努力を傾けている」と語り、「食品からトランス脂肪が消えても飽和脂肪が増えれば何もいいことはない。業界は、社会的責任を受け入れている」とした。円卓会議は連邦政府の提唱で始められたが、2009年までにトランス脂肪酸の削減ができなければ当局の厳しい規制が敷かれることになっている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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