患者をよそに予算分担で保健大臣対立
選挙にらみの連邦対州・準州戦線激化
7月25日、豪医師会(AMA)は、現在、公立病院の緊急病棟で患者が廊下にあふれ、病棟内では足りず、屋外にテントを張って待たせるという状況も報告されており、そのような医療体制の危機を打開するためには年間17%の医療予算増額が必要と発表した。前日の7月24日には、連邦政府のトニー・アボット保健大臣が、今後5年間の医療予算の交渉を要求する州保健大臣との話し合いを拒み、交渉は今年の連邦選挙後に予定されているとした。7月25日、AMAのロザンナ・カポリンガ会長は、「連邦政府は、経費上昇に合わせた医療予算の年間増額を、連邦選挙の前に明確にするべきだ。医療制度を維持するには少なくとも年間13%から17%の予算増額が必要だ」としている。連邦政府が設定している医療予算の年間5%上昇は、人件費や設備の経費上昇にしか対応しておらず、患者の増加や医療措置の複雑化には対応していない」と語った。また、「オーストラリアは現在未曾有の繁栄を享受しているが、医療制度は取り残されている」とした。冒頭の「テント」は、パースのチャールズ・ゲアドナー病院で緊急病棟が既に満員になっているため、車で運ばれてきた緊急患者は「降車地点」に敷設されたテントで治療の順番が来るまで待つ事態になっている。会長は、「大臣は、年間5%の増額で医療体制を適正に維持できるというのか」として、「州政府は計画や見直しに予算をかけすぎ、病床や診察の予算が不足している。しかし、連邦政府も医療体制の問題に責任を負うべきだ」と語った。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|