「黄金の扁桃腺」引退を発表
55年間ラジオ放送界に君臨したジョン・ロウズ
頑迷固陋な価値観と煽動的な発言で聴取者にショックを与える「ラジオ・ジョッキー」を「ショック・ジョック」と呼んでいる。オーストラリアの「ショック・ジョック」の帝王が、「黄金の扁桃腺」ジョン・ロウズ氏(71)で、最近まで群を抜いた聴取率を誇っていた。ようやくこの2、3年、人気が衰え始めてきたが、それでもロウズ氏が要求すると連邦首相も野党党首も州首相もスタジオに馳せ参じるという有り様である。6月25日、ジョン・ロウズ氏が引退を発表した。ただし、今年末の連邦選挙の後ということだから、首相も野党党首も気が抜けない。ジョン・ロウズ氏はその発言で過去に何度も訴訟に巻き込まれており、法廷侮辱罪で有罪になった時でさえ、「有名すぎて服役には危険を伴う」と実刑を免れた。引退声明が伝えられると、暴力事件を起こしがちなことで有名な映画俳優ラッセル・クロウ氏やジョン・ハワード連邦首相、ケビン・ラッド野党党首から最上級の讃辞が寄せられ、無名のファンからも続々と番組に電話がかかってきた。1999年には、ジョン・ロウズ氏が番組中でもてはやす商品がロウズ氏の個人的意見ではなく、メーカーから巨額のスポンサー料を受け取る「やらせ発言」だということが明らかになり、信頼性に翳りが出たが、人気には影響がなかった。ハワード首相が番組に電話し、「ロウズの声が聞けなくなるのはさびしい」と褒め、ケビン・ラッド野党党首も電話をかけ、「あなたは引退できない。組織は引退できない。永遠に進むだけ」と褒めた。マーク・ベイル国民党党首の副首相は、「農村最大の味方」と絶賛。トニー・アボット保健相も挨拶を送り、NSW州議会のキリスト教保守で知られたフレッド・ナイル議員は、「ジョン・ロウズ氏は勇敢にオーストラリアの価値観を守る愛国者」と評した。ラッセル・クロウ氏は、「黄金の扁桃腺なしでシドニーのラジオ界は生き延びるのだろうか」とした。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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