「有罪宣告は空港安全を危機に」
内部告発者裁判に路線パイロットが警告
6月22日、シドニー内ダウニング・センター地裁で元税関局職員アラン・ケッシング氏(59)に対する判決言い渡しがあった。前日の21日、豪国際パイロット協会(AIPA)のイアン・ウッズ会長が声明を出し、「内部告発者ケッシング氏を処罰すれば、空港安全問題を訴えようとする者をためらわせるようになるだろう。このような訴えは奨励すべきであり、処罰してはならない」と述べた。バリにマリファナを運んだとされるシャペル・コービー事件など一連の事件を受けて行われた調査から、シドニー空港職員が加わった麻薬密輸などの犯罪が行われている疑いと空港のテロリズム対策もずさんであるとする報告書が2件提出された。報告書は極秘とされ、公開されず、報告書の勧告に従う措置も取られなかった。当時税関局職員だったケッシング被告が2005年5月のオーストラリアン紙に報告書の内容を暴露した。連邦検事局は、公務員の機密漏洩罪を適用し、ケッシング氏を起訴、実刑を求刑した。2007年3月に有罪と判断された。漏洩から1週間で連邦政府は大規模な調査を開始し、2億ドル規模の空港セキュリティ改善が行われた。裁判で被告弁護人は、報告書から漏洩までの30か月間に税関局は何の行動も起こさなかったが、漏洩からわずか1週間で政府が動いたと指摘している。ケッシング事件の後、航空安全問題を秘密に豪運輸安全局(ATSB)に内部告発できるREPCON制度が設立された。AIPAは、REPCON制度をさらに拡大し、空港航空安全問題関係機関全てに適用するよう求めている。22日、NSW地裁のジェームズ・ベネット裁判官は、ケッシング被告の「違法行為」は、「一部で英雄的行為とみなされているが、機密文書の公開を正当化するものではない」として、アラン・ロバート・ケッシング氏に執行猶予付きの禁固9か月を言い渡した。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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