「障害者を揶揄した」博士号論文
批判した2主任講師停職処分
2007年4月、クイーンズランド工科大学(QUT)クリエイティブ・インダストリーズ学部の2人の主任講師、ジョン・フッカム氏とゲイリー・マクレナン氏は、オーストラリアン紙上で、博士号論文として提出された「障害者を揶揄したフィルム」を批判した。6月11日、2人の講師が6か月停職処分を受けたことが明らかになった。フィルムは「Laughing at the Disabled(障害者を笑う)」と題され、2人の知能障害者を主人公にしている。講師の説明によれば、「主人公2人が放り込まれた田舎のパブで、地元民に『ロマンスを求めてきた』と語り、酔っぱらったアボリジニ女性から迫られるという筋で、訳の分からない窮地に追いやられるという内容」で、大学での映写会では大笑いが起きたとしている。「知能障害の2人を笑いものにすることが面白いとは思えない。大学にいる私達は、私達ほど恵まれなかった者をいたわる義務があるのではないか」と、オーストラリアン紙で述べている。しかし、この記事が問題を呼び、大学懲戒委員会は、論文著者のマイケル・ヌーナン氏の苦情を支持した。QUTのピーター・カルデラ副学長は、ABCラジオのインタビューに対して、「大学では論議を呼ぶ研究を奨励している。大学は学問の自由を育成する場であり、2人の講師もそれが義務である」と述べ、さらに「学問の自由に対する挑戦だという人もいるだろうし、大学が障害者問題の一方に加担しているという人もいるだろうが、どちらも間違いだ」とした。2人の講師のコメントは得られていないが、フッカム氏のウエブサイトで「もし、『アボリジニを笑う』という映画であれば、大学の倫理委員会を通らなかっただろう」と書いており、またマクレナン氏は「作品が大学の委員会で問題なしとなったことはショックだ。作品は非常識で、きわめて非倫理的だと考えた」と書いている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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