首相の発言で政界右往左往
その上に与党議員が議会で口論
5月15日、ジョン・ハワード首相は、「世論が労働党を支持しているのはオーストラリア国民のユーモアのセンスを示すもの」と自ら冗談を飛ばしてみせたが、22日には、「このままでは今年の選挙で保守連合は壊滅状態になる」と語り、24日には、「私と財務相と外務相は政権を担当した1996年以来顔ぶれが変わっていない」と思わせぶりな発言をした。しかし、25日には一転して「長く務めた。選挙に勝つためにはもっと頑張らなければという以外に深い意味はない」と引退の意図を打ち消した。遂に労働党財務担当スポークスマンのウエイン・スワン議員は、「首相の言動は奇怪」と発言する始末。ハワード首相と同じ自由党最右翼のトニー・アボット保健相は、「ハワード氏はメンジーズ氏に続く最高の首相。長くいればいるほど良くなる」と誉めちぎり、ジョー・ホッキー労使関係相やジュリー・ビショップ教育相も、ハワード首相への忠誠を示した。ハワード首相も選挙前に引退することはないと公表した。しかし、ビル・ヘファナン議員と並んで放言の多いウィルソン・タッキー議員が、「党首交代に遅すぎるということはない。ボブ・ホーク氏が党首のビル・ヘイドン氏を下克上したのは1983年選挙に1か月もないという時だった」と、世論調査で労働党の後塵を拝する自由党のハワード党首追い落としをほのめかした。しかしそのタッキー議員が、同じ自由党のジュディス・モイラン議員を「腐敗したAWBを支持している」と批判、モイラン議員は、「AWB内の腐敗に関わっていない誠実な職員を擁護しただけ。タッキー議員には名誉を毀損されたと反論。たまりかねたハワード首相が議会から退場する一幕も。また、スワン議員は、「連邦政府が巨額の税金を使って政治宣伝をしているのも、この奇怪な言動も、ハワード首相が長期的な国益よりも、自分の政治的延命を優先している証拠だ」と語った。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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