土地返還が有効
先住民族の厚生福利問題解決に
保健衛生専門家は、先住民族アボリジニの重大な厚生福利問題解決の一助として土地返還が有効としている。Medical Journal of Australiaの最新号は先住民族保健問題を特集しており、先住民族の新生児で生まれた時に健康とされるのは75%程度で僻地の場合にはさらに悪い状況が報告されている。またアボリジニ全体に疾病、栄養不良、予定外妊娠、相対的な不健康などの問題が大きく、国内の先住民族と非先住民族の間には国連が「第三世界並」と豪政府を批判するほどの格差がある。シドニー工科大学の「ジュンブナ先住民族学習の家」の主任研究者ニコール・ワトソン氏は、「先住民族に土地を返還することでこのような厚生福利問題を大きく改善できるかもしれない」と報告しており、「過去30年の研究成果を見ると、伝統的な土地の所有権を取り戻し、土地を管理するようになったアボリジニ・グループでは保健衛生の面で大きく改善しているというケースが増えている」と分析している。しかし、最近の土地権利返還では、伝統的な土地所有者グループに土地を返還すると同時に99年の貸借で土地管理権を奪うという手段が増えており、これでは先住民族グループの保健衛生に悪影響を及ぼしかねない。集団的な土地所有権と土地管理権が揃って初めて衛生問題に改善がみられる」としている。アデレード大学の主任公衆衛生学講師のデビッド・スクリムギュー博士も賛成し、「不健康になりやすいのは僻地のアボリジニだけではない。アボリジニがどこに住もうと福利厚生を改善するプログラムを支える政策が必要だ」としている。また、豪先住民族医師協会は、「州と連邦の政府には先住民族の衛生問題に対する意志も行動も欠けている。この面でオーストラリアの歴史はお恥ずかしい限りだ」と非難している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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