NSW州は貧乏な親戚
国内第一の裕福な州から転落
かつて金儲けをしたいオーストラリア人はとりあえずNSW州に来たものだが、それも昔話になってしまった。豪経営研究所(AIM)全国サラリー調査2007年によると、NSW州とACTの賃金上昇率は他州より遅れており、ことに地下資源ブームに沸くWA州とQLD州にははるかに遅れを取っている。さらに活発な雇用条件で「Work Choices」採用が鈍化しており、人事と賃金の体系を改訂することを考えているのは47%にとどまった。NSW州とACTの賃金上昇率は全国平均の4.1%を0.5%下回っており、WA州の6.8%やQLD州の5.1%をはるかに下回っている。AIMは、NSW州の経済停滞を原因としており、今後1年もこのまま推移し、賃金上昇率は4.2%にとどまる。向こう1年の賃金上昇率はWA州が5.3%、QLD州が5.7%となっている。調査は大企業561社、中小企業218社を対象に行ったもの。賃金上昇率最大は鉱業/採石で6.1%、銀行/金融、建設/エンジニアリングはそれぞれ5.7%と5.6%となっている。一方、大企業は飽和状態に近い労働市場で熟練労働者の確保に難渋しており、労働者の回転率は2005年度の11.5%からさらに上がって12.6%に達している。転職者の動機として、61%の人が、キャリアや昇進のチャンスとしている。報告書は、「なぜ企業は社員にキャリア発展のチャンスを与えないのだろうか。未だに賃金や手当を厚くすれば労働者が忠勤に励むと考えているようだがそれは違う。社内で訓練やキャリア開発の機会を設けなければならない」としている。労働市場の飽和は、海外から熟練労働者を呼び寄せることにつながっており、大企業の34%はすでに海外からの労働力を雇い、63.3%の企業は、技能不足があれば海外から技能者を呼び寄せることも考えるとしている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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