イアン・ソープにドーピング疑惑
失格規定量に届かない「異常な量」
2006年5月、豪スポーツ反ドーピング局(ASADA)の委託で、元水泳チャンピオンのイアン・ソープ氏の尿薬物検査を行なった臨床検査会社は、尿から通常を超えた量のテストステロンと黄体ホルモンを検出した。結果は規定に従って、ASADAの他国際水泳連盟(FINA)など関係団体にも通告された。検出量は、自動的に失格や出場停止につながる規定量に達しておらず、また異常量を説明する具体的な証拠もないため、ASADAは、処分は行なわず、調査を続ける決定をしていた。問題の尿検査後にイアン・ソープ氏が水泳界引退を発表したため、当時その動機で様々な憶測が流れており、ドーピングの問題もささやかれたことがある。しかし、フランスの新聞「レクイップ」紙のウェブサイトで、ソープ氏の尿検査結果が報道され、3月31日には、FINAが、スポーツ仲裁裁判所に尿検査結果の提訴を行なっていることを公式に認め、「異常量の説明を求めている」と発表した。3月31日当夜、イアン・ソープ氏は、メルボルンのロッド・レイバー・アリーナで開催中の水泳世界選手権大会会場でかつてのチームメートの競技を観戦していた。イアン・ソープ氏はコメントを発表していないが、豪水泳連盟(SA)のグレン・タスカー氏は、「5回のオリンピック・チャンピオンになったソープは、今回の容疑にショックを受けている」と語った。イアン・ソープ氏は、長年アンチ・ドーピングを主張し、キャンペーンにも積極的に協力してきており、思わぬ汚名にオーストラリアの関係者はソープ氏擁護の声を挙げている。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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