病院体制、9月11日級テロに対応できず
負傷者は治療を受けられずに放置される
オーストラリアとニュージーランドの病院体制を分析調査した報告が最新のオーストラリア医学ジャーナルに発表された。病院の収容能力を分析調査した例としては初めてのもので、その報告によると、2001年9月11日にアメリカで起きた航空機突入事件規模の攻撃または大規模な自然災害が起きた場合、現在の病院体制では対応できず、61%から82%の重傷患者が即時の外科手術を受けられないだろうとしている。もっとも収容能力の弱いのはニュージーランド、その後にWA州、VIC州が続き、手術室の数は人口10万人に対して2.5室未満。それに対して、ACTとNTは10万人当たり5室で最高となっている。また、被害者の70%は即時に集中治療室で治療を受けることもできない。ここでもニュージーランドとWA州が最低で、NTとシドニーが最高となっている。重傷を免れた被害者もX線検査などの処置が大幅に遅れるとしている。分析調査は両国の病院88院の設備を調べ、被害者数の基礎は、両国にはまだ災害の規模と予測被害者数を定めたベンチマークがないため、2001年9月11日にアメリカで開発されたベンチマークを用いている。分析調査をリードしたシドニーのロイヤル・ノース・ショア病院のアンソニー・ジョセフ・トラウマ部長は、「甚大な人的被害を出す状況では、オーストラリアとニュージーランドの病院の人材や設備は、アメリカのベンチマークほどの事件や災害に対応できない。しかも、両国の病院はすでに人員不足に悩まされ、手術室、集中治療室も過重負担で、これ以上に引き受ける余裕がない」と語っている。しかし、トニー・アボット連邦保健大臣は、「オーストラリアの病院は、予想される範囲の問題に対応する余裕があると思う」と自信を語った。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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