スリランカ難民処遇
豪政府の対応に批判も
2月中旬、83人のスリランカ人と2人のインドネシア人を乗せた船が沈没し、豪海軍艦船に救出された85人の処遇をめぐって、オーストラリア国内での手続きを強硬に拒んでいる豪政府、83人の送還を主張するスリランカ政府、インドネシアに送還すれば直ちにスリランカに送還すると主張するインドネシア政府の間の交渉がもつれており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が乗り出して難民志願者の保護を進めている。85人は現在クリスマス島に抑留されており、オーストラリアの新法では、クリスマス島上陸はオーストラリア領入国とは認められない。豪政府が難民希望者をインドネシアに送還した場合にはスリランカが83人の送還を求めるとしていることに対して、難民救援組織は、「政府とタミール・タイガーの戦争が激化している現在、彼らが本国に送還されれば身の危険がある」と懸念を表明している。豪政府は85人をインドネシアに送還し、オーストラリアへの難民を希望する者はインドネシアのUNHCRで難民申請すべきとしているが、ジャカルタのスリランカ大使は、「インドネシア政府は難民希望者を国内に滞在させることを望んでいない。スリランカ政府は難民希望者の生命の安全を保証する。どこに自国民を迫害する理由があるのか?」と語っている。ケビン・アンドリューズ移民相は、「迫害の可能性があるなら、直接間接を問わず、83人をスリランカに送還するつもりはない」としている。また、インドネシア政府に、「83人をインドネシアのUNHCRで難民申請させるようとりはからってもらいたい」と打診したが、インドネシア政府からの保証はない。一方、ナウル政府は、83人の受け入れを表明している。緑の党のボブ・ブラウン党首が議会で、「オーストラリア政府が難民希望者をインドネシアに送還するのは違法だ」と発言している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|