庇護希望者、インドネシアへ送還の可能性も
庇護希望者への厳しい対応を示唆
豪海軍が23日、難民と見られるスリランカ人とインドネシア人合計85人を公海で救出し、HMASサクセス号に乗船させたことに関して、豪連邦政府は24日、彼らのインドネシアへの送還も検討していることを明らかにした。難民船に乗っていたスリランカ人男性83人とインドネシア人男性2人は21日、インド洋でクリスマス島に向かうところを捕らえられた。彼らは公海で船を破壊したため豪海軍に救助され、健康状態と身元の確認のため24日にクリスマス島へ搬送された。彼らは今後、ナウル島にある豪州の難民施設に送られる可能性もある。一方で、ケビン・アンドリュー移民相は24日、ジャカルタ側が同意すれば、全員をインドネシアに送還するという前例のない対応も検討していると話した。85人は、豪州の庇護を求めた場合はインドネシアの難民キャンプに送られ、国連難民高等弁務官事務所への申請を指示される可能性が高い。アンドリュー移民相は「最終的にはインドネシア政府が決定すること」としながらも、「難民申請をするのは構わないが、豪州が彼らを受け入れるかどうかは別の問題」と述べた。難民返還への動きは、連邦政府が庇護希望者への対応をより厳しくすると示唆しているようにも見られ、「タンパ号事件」にからんだ2001年の選挙キャンペーンを思い起こさせる。その年にハワード政権が推進したいわゆる「太平洋での解決策」のもとでは、難民船の人々はナウル島など国外の施設に送られ、そこで難民認定が行われることになる。アンドリュー移民相は、豪州は国際的な義務に対する違反や、救出した人々の生命を危険にさらすことはしていないとした。しかし、24日のフェアファックス紙の報道によると、政府は今回の庇護希望者について、国連難民条約に加盟していないインドネシア経由でスリランカに送還するという密約を交わしたという。オーストラリア難民評議会は政府に対し、スリランカの激しい内戦に触れ、スリランカ人の難民申請を適切に考慮するよう要求した。民主党のアンドリュー・バートレット上院議員は、庇護希望者の中に、スリランカに送還されると生命が危険にさらされかねないタミル人も含まれている可能性があるとした。グリーン党のボブ・ブラウン党首は、難民審査をせずに庇護希望者を送還した場合、ジュネーブ協定の内容に違反すると述べた。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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