バリ爆破事件、アブ・バカル・バアシル無罪判決
豪国民の間に憤激の声
2002年10月12日、バリで起きた爆弾事件で豪人88人を含む202人が死亡した。この事件は、テロリスト・グループ、ジャマア・イスラミアの犯行とされ、実行グループのリーダーらが死刑判決を言い渡され、同グループの精神的指導者と見なされているアブ・バカル・バアシル(68)も共同謀議で30か月の懲役を言い渡された。しかし、グループのリーダー格だったハムバリは逮捕されるとアメリカに引き渡され、キューバのガンタナモ湾軍刑務所に拘禁されたままになっている。バアシルは26か月服役した後2006年6月に出所し、控訴していたが、12月22日、インドネシア最高裁は、「バアシルは爆破にアラーの恵みを与えていなかった」として、共同謀議有罪の判決を覆した。この無罪判決に豪人被害者、家族はもとより、政治家、司法関係者からもインドネシア司法を非難する声が上がっている。キールティ連邦警察総監は「バアシルを有罪とする証拠は十分ある。しかし、インドネシアを非難するよりもインドネシア政府の対テロ努力を評価すべきだ」と語った。一方、「オーストリアの被害者家族のことを考えると、今回の無罪判決には怒りを禁じ得ない。しかし、インドネシアの判決にはどうすることもできない」と談話したハワード連邦首相を、元裁判官で自らも子供をバリ爆破で失ったブライアン・ディーガン氏は、「皿の水ほどの深みしかない発言。私は自費をはたいて被害者家族が連邦政府の被害者補償を受けられるよう運動したが、このハワード首相の政府に拒否された」と、その偽善ぶりを批判した。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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