元SAS隊員、労働党から選挙出馬
軍を政治的に利用とハワード政権を批判
オーストラリアでも文民統制の原則から、元・現を問わず軍人が政治発言をすることはほとんどない。11月25日付のオーストラリアン紙週末版で豪軍エリート部隊SAS(特殊空挺部隊)出身のピーター・ティンリー氏が、「オーストラリアのイラク侵攻参加は、ハワード政権のシニカルな豪軍利用。合法を装って国防軍と国民を愚弄するもの。イラク侵攻は戦略的にも倫理的にも大失敗。即時撤退しなければならない」と厳しく批判した。ティンリー氏は、25年の軍歴と17年のSAS部隊歴を持ち、2001年のタンパ号事件でノルウェーの貨物船強制乗船にも参加し、イラク侵攻後はイラク西部で550人の混成部隊の副司令官として勲功を立て、2004年にはオーストラリア勲章を受章、2005年に少佐の階級で退役した。氏は「タンパ号事件の体験で、ハワード政権が軍を政治的に利用しているのではないかと疑問を持ち始め」たが、イラクでその疑念が確信に変わったと語っている。同氏は2001年3月に労働党に入党しており、25日の政権批判を受けて、27日、キム・ビーズリー労働党党首がティンリー氏に来年の連邦選挙出馬を要請、28日、ティンリー氏は、パースのスターリング選挙区からの出馬を決心した。同選挙区は自由党のマイケル・キーナンが抑えているが、支持率は保革伯仲している。前回の連邦選挙では、連邦政府の情報機関上級職員だったアンドリュー・ウィルキー氏がイラク参戦に抗議辞職し、ハワード首相の地盤ベネロン選挙区から緑の党公認で出馬し、落選している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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