干ばつ被害、60億ドルに上る
第一次産業経済を管轄するABAREの推計
「オーストラリア資源農業経済局 (ABARE)」は、オーストラリア内陸部の干ばつは史上最悪になりかねないと、9月に発表した予測をさらに下方修正する。現在連邦政府は農村部への資金その他の援助を約束しているが、干ばつは全土の農地の半分以上に広がっており、今年度の小麦の収穫は、この10年で最低の水準にまで激減すると予測されている。また、干ばつの経済的な打撃は農村部だけでなく、オーストラリア全体の経済に及ぶ可能性が示唆されている。オーストラリア穀物委員会のマレー・ジョーンズ委員長は、「気候の変化は劇的で、この数週間で極端に悪化している」とABCテレビで語った。最大の稼ぎ手である小麦は2005年度の2,500万トンが2006年度には950万トンに落ち込み、大麦は前年度比36%の360万トン、菜種のカノーラは31%の44万トンまで落ち込むと予測されている。牧場業者も相当な打撃を受ける。需要低下と屠蓄場に送られる牛が増えることから食肉価格も13%落ち込み、総生産額は半減、66億ドルにとどまる。羊肉生産も落ち込み、前年比65%の14億ドルにとどまる。農村部の不況はGDPにも波及し、現在の経済成長率1.9%が0.7パーセント・ポイント削られると予測されている。ABAREのアナリストは、「農業は今もオーストラリア経済に大きな位置を占めており、影響は大きい」と語った。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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