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【MEL】メキシコの弁士、メルボルンで公演 - 2008年10月01日 |
メキシコの無声映画に、弁士によるナレーションとピアノの生演奏が加わった迫力の舞台『エル・アウトモビル・グリス(ねずみ色の車)』が、10月メルボルンで公演される。メルボルン・インターナショナル・アート・フェスティバルの一環として行われる本作で弁士を務めるのが、メキシコ出身で日系2世の飯田イレネさんだ。
弁士とは無声映画に、上映と合わせて内容を語る職業。現在も日本では無声映画が上映される際、現役の弁士がナレーションを行う。
飯田さんは、宝塚歌劇団や花柳師範名取りを経て、02年メキシコで初めての弁士となった。彼女にとって弁士とは「映像の世界を生の舞台に、つまりライブにする仲居役」だと言う。
本作のベースとなる映画『エル・アウトモビル・グリス』はメキシコ革命時の史実に基づいた無声映画。ニセ警察による強盗シーンあり誘拐シーンありの活劇が受け、1919年の上映時には大ヒットとなった。今回の舞台では、この映画にピアノの生演奏が加わるほか、2人の弁士が日本語やスペイン語、英語などで語りを入れつつ、歌と踊りも披露する。「我々は白黒の映画から抜け出したようにメイクして、オペラやジャズなどを歌います。私は芸者の格好をして草履でタップも踏みます」と飯田さん。まったく新しいスタイルの舞台だ。
本作では、飯田さんら2人の女性弁士が約30人の男性の声を使い分ける。「1人の役者が、短時間で何十人もの声や性格、感情、国の言葉を使い分けているのは驚きで感動的だ」と各国で称賛されている。05年には、弁士の本元である日本でも初公演を果たした。大声で笑わない観客に外国人スタッフは不安を隠せなかったが、上演後には絶賛された。
海を越えたマルチ弁士が笑ったり、泣いたりするダイナミックな舞台を観に、ぜひ足を運んでほしい。

『エル・アウトモビル・グリス』より
■『El Automovil Gris』
会場:ザCUBマルトハウス、メルリン・シアター (The CUB Malthouse, Merlyn Theatre)
日時:10月16〜18日8PM〜
料金:フル$35、コンセッション$26.25、学生・29歳以下$25
Tel: 1300-136-666(Ticketmaster)、(03)9685-5111 (The CUB Malthouse)
Web: www.melbournefestival.com.au / www.malthousethatre.com.au
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